今回はこちらを読んでみました。
良本です。学校に一冊おいた方がいいと思います。
教員は全体に読んだ方が良い。
その上で色々考えた方がいいと思います。
自分がなぜこの本を読んだかというと
「管理職になった時に、部活顧問で苦しんでいる先生方を救いたい」
からです。
SNSとかで「部活動だけ教員=BDK」っていう言葉がよく飛び交い、部活反対派の先生方はBDKの人たちに批判的なんですよね。
私はどうだったかというと
この間までBDKでした。
学校での生徒指導において部活動を自分の軸においていました。
私のBDK歴をご紹介すると
バスケットボール顧問(旧地区委員長)
ゴールデンウィークと夏休みは県外チームを呼んで大会(強化練習試合)みたいなのやっていました。(参加チームは男女で60チームほど)
それらの参加チームの宿泊や弁当、懇親会なども含めて1人で手配していたこともあります。
あきらかにやばいですよね。気が狂ってますよね笑。おそらくSNSで叩かれる対象です。
しかし、コロナ前に一度、県の研修センターに一年研修に行かせてもらって気づいたんですよ。自分の異常さに。現場を離れて、自分の仕事を客観的にみた時に、ヤバさを感じました。その中で、一番思ったのが
「教師なのに全くインプットしてない」
ということです。
人生の7割がバスケでした。残り3割が学校と家庭でした。
だから、自分で勝手にバスケで忙しくなって物理的に学んでこなかったんですね。
何でもバスケ中心に物事を考えて、非常に視野が狭かったと思います。
そして、土日の部活動がなくなったことで、色々な人に会える機会も増え、中学の時に同級生と話した時に感じたんですよ。
「俺、バスケ中心の話しかできない・・・」
いつも部活で、バスケ関係の人ばかりと関係を築いていましたが、話題や関心がそれに偏っていることが分かりました。(バスケの関係者の方々からバスケ以外で学んだことも多いし、本当に尊敬する人で今でも大切な仲間ですが・・)
そして何よりも自分の考えを変えたのが息子の存在です。
私はバスケの顧問で子供にバスケと小さい頃から教え、バスケの素晴らしさを分かってほしいと思っていました。だから幼少期から、庭にバスケのリングを設置していました。早くにミニバスにも通わせました。
しかし、
「バスケに全く興味なし」
だったのです。庭のリングでシュートすら打ちません。そして運動のセンスのかけらもありません笑。文化系の母に似たのでしょう。(音楽的なセンスはありそうですが。)
結構、中学校の先生って自分の子供も自分と同じ競技させて、小さい頃から鍛えて、すごい選手になるってあるじゃないですか。自分もここまでバスケに時間を使ってきたからそれを我が子に還元したいって考えていたんですよね。
そこが良かったのか悪かったのか計算違いでした。
もし「部活」=「子育て」になって両輪が回っちゃうと、部活の意義がより強くなってしまったのかなって思います。
「部活」=「子育て」は素晴らしいと思います。全然それを否定する気はないし、お子さんがその競技の才能を持っているなら、絶対に時間をかけてその才能を伸ばしてあげた方がいいと思います。
「たられば」ですが、きっと自分は息子がバスケに興味を持たなかったから、違う視点を手に入れるきっかけになったのではないかと考えます。
その2へ続く