青嶋の先生日記

40代中学校教員のつぶやき

教師の転職について

最近、TwitterYouTubeで教師から個人事業主に転職している投稿を目にすることがある。

 

自分も教師の時給の低さに、「こんなに長時間働いているんだからもっともらえるかも?」と転職について考えたことがある。

 

しかし、最近教師を辞めた方の投稿やYouTubeを見て、本当に転職しなくてよかったなと心から思った。そう意味で、その方の投稿は非常に自分のためになった。

 

現在、個人事業主の奥さんの仕事を無償で手伝うことがあるが、お金が発生している時の時給換算をすると部活動手当なんて本当の雀の涙だとあらためて感じる。(全国の中学校の先生方、本当にご苦労様です)

 

私が思う教師を辞めないほうが良い理由の1つに

 

「属性の強さ」がある。

 

最近、不動産投資に興味を持ち、異なる職種の方達と飲む機会があった。

 

どなたも一線で活躍されており、私なんかより収入は圧倒的に多いと思われた。

 

しかし、不動産投資等を行う上で「属性が強くていいねー」とみんなからうらやましがられた。簡単にお金を借りれていいよねと言われた。

 

今、車を買おうと思っているが、マイカーローンについても審査が通りやすいし、低金利で借りることができる。

 

この属性をうまく使えば、副収入を得ることができる。

 

そのお金を生み出すために色々考えたり、異なる職業の方とお話ししていくと視野が広がるし、お金の考え方も磨かれる。

 

あらためて属性に関して恵まれている職業だなと実感する。

 

現在、転職している先生方はこの「属性」を捨てている。

 

この「属性の強さ」と

 

もっと時間を自由に使いたい

もっと効率よく稼ぎたい

 

を天秤にかけた時に、後者を重視していることが分かる。

それは人の生き方なので、それを全く否定するつもりはない。

 

現在、私は現場を離れているので、割と自由に使うことができる。

 

しかし、最近

 

人の役に立っていない寂しさを感じている。

 

自分の場合は、「誰かの役に立つ」というのが生きる上でのエネルギーであったことを今になって痛感している。

 

時間の自由よりもお金よりも「誰かの役に立つ」という行為が、自分の幸福感に結びついていたことが最近ようやく分かった。

 

そういう意味では、教師というのは自己有用感を持たせてくれる最高の職業である。

 

やっぱり私はこの職業が好きだ。

 

だから、私の考える最適解は、「教師+属性を生かした副収入」である。

 

転職しなくても、私の場合はそれで十分に幸せを得られる。

 

ただ、私の立場からすると、若い教師たちに自己有用感を感じてもらえるような労働環境を整えていく努力を怠ってはいけないと強く感じている。

 

そうしないと、本当に教師はいなくなってしまう。(もう手遅れかもしれないが)