前回の続きです。
前回まで自分のBDK時代のことについて書きましたが、今回はこの本で感じたことを書いていきたいと思います。
(前提として、部活動の位置付けは学校の教育課程外の活動なので義務ではありません)
まず、専門外の部活動を持たされて、精神的に苦痛を感じている人が多いということです。
改悪続きの教員の働き方について
自分の身を守るのは自分しかいない
というのを感じました。
部活動の地域移行については、文科省もなかば頓挫したような雰囲気を感じます。
給特法を含む給与体系の見直しは全く期待できないと考えています。
自分の身を守るには、しっかりと法律に基づいて「部活動をやらない意思」を管理職を示していく必要があります。
私はこの本の様々な事例を読んで、管理職にどのようにアプローチしていくべきなのかが明らかになりました。
部活動顧問は確実に断ることができます
しかし、その交渉はこの本を見て慎重にやった方がいいです。
きっと管理職も部活動に関しては「こう言われたらこう返す」というマニュアルを持っていると思います。
しかし、この本を読めば打破できます。
そのためには感情ではなく法に基づいて行動した方が良いと考えます。
部活動顧問で苦しんでおり、来年度断ろうとしている方は必見です。
もしかすると近い将来、管理職になるかもしれないという意識で、この本を読みました。
部活動顧問を引き受けたくない人をいかに救うべきかを考えるきっかけになりました。
そして、部活動顧問の成り手が減ってしまった時の校内の部活動運営、委員会や地域の方々に納得してもらう方法など、様々なことがシミュレーションできたので、将来について今後起こり得る学校の変化を予測しながら読み進めることができました。
よって管理職、もしくは志す人には必ず読んでいただきたい。
最後に、私が言いたいのは
BDKは犠牲者である
ということである。
なぜかというとこの部活動問題は間違いなく
「ヒューマンエラー」ではなく「システムエラー」
だからである。
部活動顧問が強制されず、学校の教育活動と切り離し、
部活動顧問をした教員が勤務時間外に兼業(給料が出る)として活動していたらこんなことには絶対になっていない。
BDKは社会にとって需要な人材
になり得るのです。
しかし、先ほども申し上げたように、
文部科学省はもう頼りにできない
自分を守るのは自分しかいない
そして
このようなたくさんの仲間を作って
組織として部活動が成り立たなくしていく
それが、学校と部活動を切り離す一番の近道ではないかと私は考えました。
そのために私は管理職になったら、それらの流れを率先して作っていきたいと考えます!