青嶋の先生日記

40代中学校教員のつぶやき

映画Winnyを観て

winny-movie.com

 

先日、ようやく観ることができました。

 

私はWinmxNapsterの世代でした。

当時は著作権法も今よりもゆるく、インターネットは宝の山のように思っていました。(今なら立派な犯罪です・・)

 

そんな自分もこのWinnyの事件については、「システム開発者が逮捕されたらしい」くらいの記憶しかありませんでした。

 

映画を観る前に中田敦彦さんのYoutubeを観て、大まかなの全容を把握した時に「絶対に映画観たい」と思いました。

 

しかし、この映画は私の住んでいるところではあっという間に上映が少なくなり、ついには打ち切りになりました。(これも何かの力が働いているのかもしれない・・と勘ぐったぐらいです笑

 

そしたら、小規模もマニアックな映画を扱う映画館が取り扱ってくれましたので、早速観に行きました。

 

そこで感じたのは

 

「出る杭を打ってもマイナスしかない」

 

ということです。

 

もし、プログラマーの金子さんがプログラムを書き続けられていたら、今の日本はもっと明るかったかもしれません。

 

そして、このような重大事件を取り上げず、何事もなかったかのように終結させてしまうには様々な力が働いていたことも予想できます。

 

私が無知だったことも大きいのですが正直、金子氏が「無実」になったということを知りませんでした。

 

日本は平和で素晴らしい国だと思いますが、今後日本が発展してくために弊害となる部分がこの映画で見事に描写されていると感じました。

 

そして、教育界にも似たような部分は少なからずあるので、明るい未来を作るために自分は何ができるか考えさせられる作品でした。

 

本当におすすめの映画です。

部活動顧問の断り方 レビュー その4

前回の続きです。

前回まで自分のBDK時代のことについて書きましたが、今回はこの本で感じたことを書いていきたいと思います。

 

(前提として、部活動の位置付けは学校の教育課程外の活動なので義務ではありません)

 

まず、専門外の部活動を持たされて、精神的に苦痛を感じている人が多いということです。

 

 

改悪続きの教員の働き方について

 

 

自分の身を守るのは自分しかいない

 

 

というのを感じました。

 

部活動の地域移行については、文科省もなかば頓挫したような雰囲気を感じます。

給特法を含む給与体系の見直しは全く期待できないと考えています。

 

自分の身を守るには、しっかりと法律に基づいて「部活動をやらない意思」を管理職を示していく必要があります。

 

私はこの本の様々な事例を読んで、管理職にどのようにアプローチしていくべきなのかが明らかになりました。

 

 

部活動顧問は確実に断ることができます

 

 

しかし、その交渉はこの本を見て慎重にやった方がいいです。

 

きっと管理職も部活動に関しては「こう言われたらこう返す」というマニュアルを持っていると思います。

 

しかし、この本を読めば打破できます。

そのためには感情ではなく法に基づいて行動した方が良いと考えます。

 

部活動顧問で苦しんでおり、来年度断ろうとしている方は必見です。

 

 

 

もしかすると近い将来、管理職になるかもしれないという意識で、この本を読みました。

 

部活動顧問を引き受けたくない人をいかに救うべきかを考えるきっかけになりました。

 

 

そして、部活動顧問の成り手が減ってしまった時の校内の部活動運営、委員会や地域の方々に納得してもらう方法など、様々なことがシミュレーションできたので、将来について今後起こり得る学校の変化を予測しながら読み進めることができました。

 

 

よって管理職、もしくは志す人には必ず読んでいただきたい。

 

 

 

最後に、私が言いたいのは

 

 

 

BDKは犠牲者である

 

 

ということである。

 

 

なぜかというとこの部活動問題は間違いなく

 

 

「ヒューマンエラー」ではなく「システムエラー」

 

 

だからである。

 

部活動顧問が強制されず、学校の教育活動と切り離し、

部活動顧問をした教員が勤務時間外に兼業(給料が出る)として活動していたらこんなことには絶対になっていない。

 

 

 

BDKは社会にとって需要な人材

 

 

 

になり得るのです。

 

 

 

しかし、先ほども申し上げたように、

 

文部科学省はもう頼りにできない

 

自分を守るのは自分しかいない

 

そして

 

このようなたくさんの仲間を作って

 

 

組織として部活動が成り立たなくしていく

 

 

それが、学校と部活動を切り離す一番の近道ではないかと私は考えました。

 

 

そのために私は管理職になったら、それらの流れを率先して作っていきたいと考えます!

 

部活動顧問の断り方 レビュー その3

前回の続きです。

 

 

 

3 部活動は教育的効果の強い即効性を感じてしまった

 

転勤をきっかけに大御所の先生から独立し、自分で部活を運営することになりました。

起業して独立したような感じでしたね。

 

専門の先生が不在だったこともあり、転勤時からバスケ部顧問になりました。

 

バスケの指導や部活動の運営を前任校同様、大御所の先生の真似をしましたが、まあ再現性が高かったですね。

 

バスケを教えたい私と、専門的な指導に飢えていた生徒たちとマッチングされたことにより、2ヶ月で一気に生徒たちは成長しました。

 

その時の中総体は1回戦から新人の優勝チームと当たりましたが、敗れはしたものの延長戦まで食らいつきました。その時の生徒の頑張りは今も忘れられません。

 

その戦いから、1、2年生も強くなりたいと意識が高くなり、保護者もとても協力的になりました。保護者の協力体制は、県内一だったのではないかと今も感謝しております。

 

そのように教育的効果の即効性(?)を感じてしまったためその後もさらに部活にのめり込むようになりました。

 

県内の先生方とつながり多くのことを学び、県外チームともつながりが増えました。

 

その時に、学級指導、教科指導や生徒会担当等もそれぞれ力は入れていましたが、部活動への力の入れ方が半端なかったですね。

 

朝練から始まり、練習試合の交渉。練習試合の組み合わせ作り各校にFAX。

自分が主催の大会の運営、地区委員長の仕事、県の仕事、選抜関係の仕事。

夜19:00までスポ少の練習。

 

帰宅後も新たな練習メニューを考えるために、指導DVDを観て勉強する日々。

 

やはり当時は学級、教科指導より成果が形として表れやすいと感じてしまい、その分どんどんハマっていってしまい

 

完璧なBDK「部活動だけ教員」に変身してしまいました。

 

 

しかし、今振り返るとBDKへの変身は

 

「専門外の部活動顧問の苦しさから逃げる手段の1つ」

 

が根底にあると感じています。

 

なので、私はそれから運良くバスケ顧問をさせていただきましたが、

 

専門外の部活を持っている先生方には尊敬の念を常に抱いていました。

 

しかし、部活動の考えが一新するのは、現場を離れたこととコロナ感染症の影響がもっとも大きいと思います。

 

その4に続く

部活動顧問の断り方 レビュー その2

前回の続きです。

私が部活動に力を入れることになったきっかけは3つあります。

 

1 専門外の部活動顧問の3年間が辛かった

 

めちゃくちゃ辛かったですね。その時の生徒はそこそこ荒れてたんですよ。

専門の部活動なら、指導で引っ張れていたかもしれませんが

 

「お前この競技知らねーだろ」

 

という生徒の心の声が聞こえてくる感じしましたね。

 

競技以外の生活指導しても

 

「はいはい(ため息)・・」

 

みたいな感じで完全に舐められてましたね。(当時の3年生が抜けたら少しマシになりましたが・・)

 

大会行っても生徒たちの素行が悪く、会場で問題ばかり起こすので、正直・・

 

「早く負けろ・・」

 

って願ってましたね(教師として最悪)。

 

けど、顧問あるあるなのですが、そんな時に限って勝ち進んじゃうんですよね笑。

 

昔は土日両日の部活とか当たり前にやってたんで、

 

「なんで土日、こんなのに潰れなきゃならないんだ・・」

 

ってストレスでしかなかったです。

 

そして、一緒に持っていた顧問の先生はその競技の専門だったんですが、「生徒指導はイマイチ」「土日の予定もはっきりしてくれない」など、不満もいっぱいありました。

 

その先生はとても優しくて競技の指導に関しては熱心でしたが、組んでてめっちゃ疲れましたね。

 

次の年にようやくバスケに戻れると思ったら、バスケ界の大御所の先生が来て、そこからさらに2年間持てませんでした。

 

この経験から私が思ったことは

 

・専門外の部活顧問ほど人生で地獄なものはない

 

ということです。

 

専門外の顧問をしているほうが本来は評価されるべきです。

 

だって、専門外の部活動を持つことで、逆に子どもたちや保護者から不信感を持たれることになるからです。

 

こちらとしては土日、そんなことに時間を使いたくないんです。

部活以外でも忙しいから土日くらいはせめて休みたいのです。

なのに、当時は

 

「何で土日やってくれないんだ」

 

と生徒や保護者に批判されてきた先生を何人見てきたことか・・・・

 

あげくの果てに、

 

「あの先生はやる気ない」

 

のレッテルが貼られてしまいます。

 

専門外の部活動顧問は10倍評価してほしいです。

 

これは先生が悪いのでしょうか?

 

完全にヒューマンエラーではなくシステムエラーです。

 

よって私が考えたのは

 

・バスケで良い成績を残せばずっとバスケ顧問でいられる

・地区委員長をやれば、ずっとバスケ顧問でいられる

 

です。

 

ここから、部活動で変に結果にこだわったり、進んで役員をやることでどんどんバスケに費やす時間が増えていきました。

 

 

2 大御所の先生に影響を受けた

 

未経験の部活動顧問を3年やり、その後大御所の先生(当時40代の女性)と一緒に部活動をもつことになりました。

 

いやー、マジですごかったですね。

 

大御所の先生の練習メニューや指導しているポイントが素晴らしく、未経験生徒たちがどんどん成長していく姿にびっくりしました。

 

ミニバス経験のある強豪校を最終的には追い抜くことも多くありました。

 

もう保護者は大御所の先生を崇拝し、当然生徒達もめちゃくちゃ尊敬していました。

その大御所の先生は、管理職からの信頼も熱く、同僚の先生方にも一目置かれていました。

 

バスケ部の生徒たちはみんな各クラスの学年委員、さらに生徒会にも入り、部活動だけでなく、学校でもバスケ部の生徒が中心と言っても過言ではないようにその時は思いました。

 

その先生は元バスケのスーパー選手。

 

バスケを教えることが、生活の一部みたいな人だったので、女性でも土日もバスケに全てを捧げていました。(お子さんもバスケやってて、めちゃくちゃ立派なお子さんでした。今考えるとどうやって子育てしてたのか不思議です。)

 

そこで私は、この大御所の先生のようになりたい。そうすれば、生徒たちや保護者の信頼も得られ、

 

「学校を部活動に力で良い方向に動かせる」

 

って本気で思っていました。

 

そのためには

 

「全てを部活動に捧げるしかない」

 

って思っちゃいました。

 

その3に続く。

部活動顧問の断り方 レビュー その1

今回はこちらを読んでみました。

良本です。学校に一冊おいた方がいいと思います。

教員は全体に読んだ方が良い。

その上で色々考えた方がいいと思います。

 

自分がなぜこの本を読んだかというと

 

「管理職になった時に、部活顧問で苦しんでいる先生方を救いたい」

 

からです。

 

SNSとかで「部活動だけ教員=BDK」っていう言葉がよく飛び交い、部活反対派の先生方はBDKの人たちに批判的なんですよね。

 

私はどうだったかというと

 

この間までBDKでした。

 

学校での生徒指導において部活動を自分の軸においていました。

 

私のBDK歴をご紹介すると

バスケットボール顧問(旧地区委員長)

ゴールデンウィークと夏休みは県外チームを呼んで大会(強化練習試合)みたいなのやっていました。(参加チームは男女で60チームほど)

それらの参加チームの宿泊や弁当、懇親会なども含めて1人で手配していたこともあります。

 

あきらかにやばいですよね。気が狂ってますよね笑。おそらくSNSで叩かれる対象です。

 

しかし、コロナ前に一度、県の研修センターに一年研修に行かせてもらって気づいたんですよ。自分の異常さに。現場を離れて、自分の仕事を客観的にみた時に、ヤバさを感じました。その中で、一番思ったのが

 

 

「教師なのに全くインプットしてない」

 

ということです。

 

人生の7割がバスケでした。残り3割が学校と家庭でした。

だから、自分で勝手にバスケで忙しくなって物理的に学んでこなかったんですね。

何でもバスケ中心に物事を考えて、非常に視野が狭かったと思います。

 

そして、土日の部活動がなくなったことで、色々な人に会える機会も増え、中学の時に同級生と話した時に感じたんですよ。

 

 

「俺、バスケ中心の話しかできない・・・」

 

 

いつも部活で、バスケ関係の人ばかりと関係を築いていましたが、話題や関心がそれに偏っていることが分かりました。(バスケの関係者の方々からバスケ以外で学んだことも多いし、本当に尊敬する人で今でも大切な仲間ですが・・)

 

そして何よりも自分の考えを変えたのが息子の存在です。

 

私はバスケの顧問で子供にバスケと小さい頃から教え、バスケの素晴らしさを分かってほしいと思っていました。だから幼少期から、庭にバスケのリングを設置していました。早くにミニバスにも通わせました。

 

しかし、

 

「バスケに全く興味なし」

 

だったのです。庭のリングでシュートすら打ちません。そして運動のセンスのかけらもありません笑。文化系の母に似たのでしょう。(音楽的なセンスはありそうですが。)

 

結構、中学校の先生って自分の子供も自分と同じ競技させて、小さい頃から鍛えて、すごい選手になるってあるじゃないですか。自分もここまでバスケに時間を使ってきたからそれを我が子に還元したいって考えていたんですよね。

 

そこが良かったのか悪かったのか計算違いでした。

 

もし「部活」=「子育て」になって両輪が回っちゃうと、部活の意義がより強くなってしまったのかなって思います。

「部活」=「子育て」は素晴らしいと思います。全然それを否定する気はないし、お子さんがその競技の才能を持っているなら、絶対に時間をかけてその才能を伸ばしてあげた方がいいと思います。

 

「たられば」ですが、きっと自分は息子がバスケに興味を持たなかったから、違う視点を手に入れるきっかけになったのではないかと考えます。

 

その2へ続く

First Love 初恋 Netflixを観た

YouTubeホリエモンがおすすめのドラマということでこちらを薦めていたので、昨日早速視聴しました。

 

教師として印象に残ったのは

 

人が一生のうちで何かしらの接点を持つ人
の確率は 20万分の1

 

ちょっと顔見知りは 200万分の1

 

親しくなるのは 2000万分の1

 

友達と呼べるのは 2億分の1

 

親友は 20億分の1

 

最愛の人と出会う確率は 60億分の1

 

奇跡やばっ!

 

ってシーンでした。

 

 

てことは、毎年クラスで出会う生徒は

 

 

「2000万人分の約40人」

 

 

ってことですよね。

 

 

現場を離れてすごく分かるけど、教師ってそんな奇跡を毎年繰り返す職業で、ここまで登場人物が多い職業って他にないかもしれないなって思いました。

 

だから、すっごく楽しいし、充実感あるし、

 

すっごく辛い時も、苦しい時もあるし、

 

涙を流して感動することもたくさんあります。

 

「これだけ素晴らしい職業はない」と断言できる。

(しかし、この職業を今の若手に勧められるかと言ったら・・・・徐々に詳しく書いていきたい)

 

 

さて、本編の感想ですが、

 

「初恋」って多分誰にでもあるんだろうけど、やっぱり自分の青春時代が頭によぎった。

 

そして、時代背景が自分の青春時代とマッチするから余計に感情移入ができた。

 

 

ピッチとかポータブルCDとか宇多田ヒカルとか・・・。

 

 

初恋の人に会いたくなって胸が苦しくなった。

 

 

やっぱ初恋の思い出は心の奥底にずっと残っているものなのですね。

私は叶わぬ恋だったので。

 

 

そして、それ以上に、妻との出会いを奇跡だとあらためて思った。

 

私たちの出会いはこんなドラマチックじゃないけど、「出会えてよかった」ってあらためて思えて、ドラマのヒロインに見えました笑。

 

何度も涙を流した。本当に素晴らしい作品。

 

実は8話を観終わった時にドラマが終わりだと思って、すごく切なくなって、簡単には結ばれない、これが現実なんだろうなって思った。

 

そしたら最終話(9話)があって・・様々な伏線が回収されて・・・

 

最終話は素晴らしかったですよ。

 

けど、自分的には8話完結でも十分過ぎるほど面白い。

 

 

私の勝手な推測ですが

 

「8話で完結。9話を観たい人はちょっとだけ、続きどうぞ」

 

 

って委ねてる感じしたんですよね。

 

 

もし、そういう意図があるならあらためて素晴らしい作品だし、事前に知りたかった。

 

 

 

やはり、このドラマを観てから、ものの感じ方、考え方が大きく変化しました。

 

やっぱり教師は色々なインプットが大事!

 

忙しさで恋心を忘れた教員の皆さん、おすすめの作品です。是非!

明けましておめでとうございます。

祝ブログ開設

 

忘備録としてブログを始めることにしました。

あまりこういうのは長続きせず、いつも途中で投げ出してしまいがちなのです。

しかし、このままではいけないと、ずっとぼーっとしてはいられないなと思いブログを続けていくことにしました。

 

教師の皆さんは、「はー・・もうすぐ部活が始まるなー」「私立の受験指導が始まるなー」「そろそろ、年始の学級通信作らなきゃなー」など、少しずつ憂鬱な気分になる頃だと思います。

 

私も昨年までは、一緒でした。

 

しかし、私は現在教職大学院に行かせていただいて1年目(2年分の)です。

大学の授業もほとんど履修を終え、現在は「自分の研究」を「自分の好きな時にやる」生活が続いています。

 

新年が明ける憂鬱さより、大学生活が終わりに近づいていることに非常に寂しさを感じています。

 

これまでの教員生活を振り返ると、正月ボケをしている自分を奮い立たせて、いつも始業式に臨んでいました(3学期生だったので)。

 

年始の学活で生徒たちに何を語るか、「自分の目標は何か」いつも明確にして語っていた自分。

そんな「自分の目標と宣言」が自分の生活を引き締めていたことに気づきました。

 

教師の仕事って自分を高めるために本当に素晴らしいなってあらためて思います。(ブラックな部分も今後書いていきたいと思いますが笑)

 

しかし、今年と来年はお話する人がいないので、何となく年を越しても気持ちにメリハリがありません。

 

なので、ブログを通して不特定多数に訴えているかのように、気持ちを整理するためにブログを始めました。

 

では、この数日で今年度の目標を定めていこうと考えています!

 

これからよろしくお願いいたします!