前回の続きです。
私が部活動に力を入れることになったきっかけは3つあります。
1 専門外の部活動顧問の3年間が辛かった
めちゃくちゃ辛かったですね。その時の生徒はそこそこ荒れてたんですよ。
専門の部活動なら、指導で引っ張れていたかもしれませんが
「お前この競技知らねーだろ」
という生徒の心の声が聞こえてくる感じしましたね。
競技以外の生活指導しても
「はいはい(ため息)・・」
みたいな感じで完全に舐められてましたね。(当時の3年生が抜けたら少しマシになりましたが・・)
大会行っても生徒たちの素行が悪く、会場で問題ばかり起こすので、正直・・
「早く負けろ・・」
って願ってましたね(教師として最悪)。
けど、顧問あるあるなのですが、そんな時に限って勝ち進んじゃうんですよね笑。
昔は土日両日の部活とか当たり前にやってたんで、
「なんで土日、こんなのに潰れなきゃならないんだ・・」
ってストレスでしかなかったです。
そして、一緒に持っていた顧問の先生はその競技の専門だったんですが、「生徒指導はイマイチ」「土日の予定もはっきりしてくれない」など、不満もいっぱいありました。
その先生はとても優しくて競技の指導に関しては熱心でしたが、組んでてめっちゃ疲れましたね。
次の年にようやくバスケに戻れると思ったら、バスケ界の大御所の先生が来て、そこからさらに2年間持てませんでした。
この経験から私が思ったことは
・専門外の部活顧問ほど人生で地獄なものはない
ということです。
専門外の顧問をしているほうが本来は評価されるべきです。
だって、専門外の部活動を持つことで、逆に子どもたちや保護者から不信感を持たれることになるからです。
こちらとしては土日、そんなことに時間を使いたくないんです。
部活以外でも忙しいから土日くらいはせめて休みたいのです。
なのに、当時は
「何で土日やってくれないんだ」
と生徒や保護者に批判されてきた先生を何人見てきたことか・・・・
あげくの果てに、
「あの先生はやる気ない」
のレッテルが貼られてしまいます。
専門外の部活動顧問は10倍評価してほしいです。
これは先生が悪いのでしょうか?
完全にヒューマンエラーではなくシステムエラーです。
よって私が考えたのは
・バスケで良い成績を残せばずっとバスケ顧問でいられる
・地区委員長をやれば、ずっとバスケ顧問でいられる
です。
ここから、部活動で変に結果にこだわったり、進んで役員をやることでどんどんバスケに費やす時間が増えていきました。
2 大御所の先生に影響を受けた
未経験の部活動顧問を3年やり、その後大御所の先生(当時40代の女性)と一緒に部活動をもつことになりました。
いやー、マジですごかったですね。
大御所の先生の練習メニューや指導しているポイントが素晴らしく、未経験生徒たちがどんどん成長していく姿にびっくりしました。
ミニバス経験のある強豪校を最終的には追い抜くことも多くありました。
もう保護者は大御所の先生を崇拝し、当然生徒達もめちゃくちゃ尊敬していました。
その大御所の先生は、管理職からの信頼も熱く、同僚の先生方にも一目置かれていました。
バスケ部の生徒たちはみんな各クラスの学年委員、さらに生徒会にも入り、部活動だけでなく、学校でもバスケ部の生徒が中心と言っても過言ではないようにその時は思いました。
その先生は元バスケのスーパー選手。
バスケを教えることが、生活の一部みたいな人だったので、女性でも土日もバスケに全てを捧げていました。(お子さんもバスケやってて、めちゃくちゃ立派なお子さんでした。今考えるとどうやって子育てしてたのか不思議です。)
そこで私は、この大御所の先生のようになりたい。そうすれば、生徒たちや保護者の信頼も得られ、
「学校を部活動に力で良い方向に動かせる」
って本気で思っていました。
そのためには
「全てを部活動に捧げるしかない」
って思っちゃいました。
その3に続く。